2023年6月

皆さん今日は、2回目のつぶやきです。

 

東京には昔から庶民に

親しまれている色々なお祭りがあります。

 

M&Kの本社のある浅草には

年間を通して多様なお祭りがあります。

 

5月の三社祭、

6月の富士浅間神社植木市、

9月の浅草サンバカーニバル、

10月中旬~11月中旬の菊花展、

12月の羽子板市など多彩なお祭りがあります。

 

その一つの三社祭について

歴史や見どころについて話します。

 

皆さんよく江戸三大祭りと言う

言葉を聞いた事があると思います。

 

一般的には

神田明神祭、山王祭、深川八幡祭と

されていますが異説として下町子は、

根津権現祭、三社祭、鳥越祭が

江戸っ子の祭りと言い

現在、毎年本祭りを

開催しているのは三社祭のみです。

 

コロナ過で縮小を余儀なく

されていましたが今回完全復活です。

 

神社の社伝によると遥か昔、

推古天皇(西暦628年)の時代、

宮戸川(現墨田川)で漁をしていた

檜前浜成(ひのくまのはまなり)と

竹成(たけなり)の兄弟の網に

同じ人形の像が繰り返し

掛かりこれを土地の物知りだった

土師真中知(はじのなかまち)に見せた処、

聖観世音菩薩と教えられ、

菩薩を祈念するようになりその後、

真中知は剃髪、出家し自宅を寺としました。

 

これが浅草寺の始まりです。

 

その後真中知の子の夢に菩薩が現れ

真中知、浜成、竹成を神として祀ることを

告げられ祀ったのが浅草神社の起源です。

 

浅草神社の旧名である三社大権現社、

三社明神社とも言われています。

 

祭りが始まったのは鎌倉

中期頃で最初は船渡御だったそうです。

 

明治以降から現在の様な

神輿の渡御が行われるようになりました。

 

江戸末期までは三社明神社とよばれ

浅草寺の末社でしたが

明治政府の神仏分離令により明治5年郷社に

列し現在の浅草神社に改称されました。

 

 

浜成、竹成の兄弟が宮戸川(現墨田川)で

聖観世音菩薩を網で引き揚げた様子を描いた

浅草寺開山の絵巻。宝蔵門手前の左側にあります。

 

 

 

三社大権現の祭り旗と大鳥居。

左右に奉納の提灯が飾られています。

 

 

三社大権現(浅草神社)本殿と

勇猛な狛犬が左右に一対鎮座しています。

 

 

 

本社の神輿蔵で中には一之宮、二之宮

三之宮の三基の宮神輿が納められています。

 

 

 

祭りの見どころ

今年の祭りスケジュールは

5月19日から21日の3日間です。

 

19日は各氏子町会のお囃子、

鳶頭の木遣り、浅草見番所属の

芸者衆による手古舞の大行列が

祭りの始まりを告げます。

 

20日は氏子44ケ町およそ100基の大、

小神輿が浅草寺裏の広場に集合し

正午に南部、西部、東部の順に本社、

社殿前で神主より1基ずつお祓いを

受け各々の町会に向け発信します。

 

これが連合渡御と言います。

 

浅草寺裏の広場で

連合渡御のお祓いを受ける

発進順番待ちの各氏子の担ぎ手。

 

 

本社でお祓いを受け渡御のため浅草寺

本堂前から宝蔵門に向かう町内神輿。

 

 

 

21日はいよいよクライマックスです。

朝6時に本社神輿の

一之宮、二之宮、三之宮の

三基の宮出しがはじまります。

 

44ヶ町氏子代表による宮出しです。

 

正面鳥居を通り浅草寺正面で

大僧正によるお見送りを受けて

南部、西部、東部の

各町会へと渡御されます。

 

宮入は午後8時頃です。

 

各氏子に渡御中の本社神輿。

 

一之宮と二之宮。担ぎ手は

氏子と町会認可の同好会のみです。

 

 

本社神輿にはそれぞれに馬に乗った神主と

大太鼓がお祓いをしながら進行します。

 

ただ、

一之宮にだけ一枚歯の高下駄を

履いたカラス天狗が同行します。

 

 

お祭りを楽しむ為の決まり事。

お神輿を上から見てはいけません。

 

神輿にはそれぞれに

神様が入っておられます。

 

建物の二階などから見学していると

神様を冒とくしたとして

その建物に神輿が

突っ込んで行くことがあります。

 

町内神輿も皆、

威勢よく担ぎますから自身の安全の為

少し離れて雰囲気を堪能しましょう。

 

基本担ぎ手は町会員、

青年部、町会認可の同好会です。

 

ただ昨今、

地方の祭り同好会と称する一部の集団が

氏子とトラブルを起すことがあります。

 

残念です。

 

もしその様な場面に遭遇したら

絶対に近寄らないでください。

 

怪我をしてはこまります。

 

それでは皆さんお祭りを

十分に楽しんでくださいね。